| 春告娘々(しゅんこくにゃんにゃん)
一度に二つの卵を孕み、托卵することが出来ずに地上に落ちた母鳥から 産み落とされたカッコウの出自。 暖められず腐れるところを葎花女仙に拾われ、もう一つの卵から生まれた 兄ともども昇仙する。 兄は風水を学び、娘々は秀弦生の妹弟子となり長嘯を学ぶ。 歌を意味する「哥」をもじり、昇仙当時の名を「郭可可」と言った。 その出自からか、春先になると心が弾み、その訪れとともに、山野を飛び歌う。 春告娘々の名はここから来る。 その歌を聴いたものを動植物関わらず幸福に包み、実りをもたらす為「豊穣娘々」 と呼ばれることもある。 見た感じは「ぽやん」。話をすれば、限りなくおっとり天然。 常に歌い奏でることを喜びとしていて、興が乗れば一旬でも九ヶ月でも歌い続ける。 音楽系の趣味などもっている者に共演を申し出る事がよくあり、うっかり承諾 すると昼夜ぶっとおしで演奏し続けるはめになる。 一度ある洞府の洞主募集に応募し、結果的に選考に落ちたが、「いろんな方と演奏 できて楽しかった」と大変ご満悦であったそうな。 理屈で物を考えることをしないが、感性で物事の本質を掴む鋭さを持つ。 周索声が初めての弟子で、いささか緊張気味。
|