| 【秋鈴女仙】(しゅうりん にょせん) 蝗王の眷属たる鈴虫の生まれで、見事な琵琶の奏者。 この度、紅遥山奏鈴洞(こうようざん そうれいどう)にて洞府を開いた女仙。 腰まである艶やかな黒髪を編み、肩口から垂らしている。頭頂から、触覚のように二対の髪の毛が跳ねている。眉だけが鮮やかな緑色をしており、やや大きめでふっくらした、桃色の唇が魅力的な愛らしい容姿をしている。 だがその実、自作の琵琶は巨大な斧へと姿を変える仙宝であり、長嘯や召鬼の術者としてよりも、武名を高く轟かせている。 その面持ちに似て優しい心根をしているが、一度怒らせれば、行使値10までの長嘯を自ら奏でる琵琶斧と、邪仙に恐れられたその豪腕が唸る。 同輩である巫蠱の仙人、沙 高希とは、気になる間柄のようである。
紅鈴は、彼女が初めて取る弟子であり、同族の出身。どう教えたものか戸惑う女仙ではあるが、とりあえず、手探りで武芸などを仕込もうと考えている様子。 長嘯を仕込みなさい、長嘯を。
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