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ALG・SSC-2『魔剣争覇』
- 1 あけち [ 2008/04/17(Thu) 17:57 ]
- ALG・SSC-2『魔剣争覇』
〜プロローグ〜
かつて、剣に全てを捧げた男がいた。
一振りの刃を生み出すために、全ての絆を捨てて、ただ、金床に己が情念をぶつける。
槌打つ響きが聞こえるたびに、魔を宿した刃は産声を上げた。
刃は、振るわれてこそ本懐。
肉を裂き、骨を絶ち、血を振り撒いてこその剣。
かくして、男は血塗られた落し子たちを生み出し、生み出し、そして、長い時の末。
その命を閉じようとしていた。
男が最期に生み出したのは、十一本の連作。
魔剣、『天(アマツ)』。
十一本で一振りとなるその刃は、対となる『禍(マガツ)』を残し、突如姿を消す。
深々とした夜闇。
一人の少女が街路に立ち、空を見上げる。
後に、二十三代目無道玄斎と呼ばれることになる彼女は、じっと佇んでいた。
不意に、空から、銀の輝きが降る。
一つ、二つ、三つ……。
街に降り注いだ輝きは十一。
「天が、帰ってきたわ。始まってしまう」
十一の刃が、真の一振りとなるまで終わらぬ、ショウダウン。
隣り合った少年、斉藤善道は、己に降りかかる運命も知らず、年上の少女の横顔に胸をときめかせる。
では、幕を上げよう。
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