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今更ながらNW1 「非情有情」

107 大本営 [ 2009/04/29(Wed) 21:11 ]

あらすじ

全てはは1年前、ロンギヌス所属の研究所が襲撃、朝定所持の遺産「天国」が強奪されたことに端を発していた。
ほぼ同時に、朝定一派がロンギヌスを離脱。
状況から推測して襲撃犯が朝定一派と判断、00が指揮する追撃部隊が敗北。
以降、朝定一派の消息が完全に途絶えた。


業を煮やしたアンゼロットは、弟子であり、前世の敵であった「龍宮 斗希也」を囮として因縁の地「川越市」に派遣する事を決定。
レガルトに斗希也の護衛、朝定追撃の指令が出された。
別の事件で川越市に派遣されたミュートス&みゅーとす、現地のウィザード「鳳 春香」の4人による捜査が始まった。



捜査により御前が書いたシナリオを、発見し計画の全容が把握できた。

1、夢の世界を利用する事で、現実と夢の敷居を下げる
室町時代に存在していた関東管領の官位を復活させるだけでは権威は不足する。
これを補うため夢の力を利用する事で人々の常識を歪め、圧倒的多数の人々に同じ夢を見せる事で夢を現実と認識させる。
夢が現実に浸食したというほうが正しいのであろう


2、実行策として今作戦は川越夜戦の再現が目的であるから、戦争映画に焦点を絞り徐々に時代を遡る事とする
映画「トラ・トラ・トラ」「空軍大戦略」「青き狼と白き雌鹿」「天と地と」「戦火の勇気」「バルジ大作戦」を夢の世界に集中的に流す

唯一の妨害は夢の管理人というべき獏であったが、彼等限定の結界を関東に張ることで解決された。
獏限定であったためドリームハンター連盟も今回の事態を把握することができず、比較的クリチャーと友好的(探し出して倒すことをしないと点で)典礼庁もあったが、彼ら自体が仕組んだ事件な事もあり事件の発覚が遅れた。


3、舞台が整った段階で、関東管領を復活させる





協力者である真壁壮介の情報リークと朝定との会談、3つの組織が判明。



1、遺産「天国」所持し、関東管領として全権握った朝定一派。
動機
合わせ鏡の神子」事件により世界結界に頼りきることに疑問を覚え、事件後のアンゼロットが何一つ対策を打ったない事に絶望。
事態改善しようとしないアンゼロット見限り、自ら立つことを決意する。

目的
世界結果に頼りきらず、それを補うために旧秩序の復活。


2、昭和の妖怪の異名をもつ通称「御前」率いる、旧典礼省の勢力。
動機
旧典礼省の勢力:かつての権力を奪取。
御前:平成維新・尊皇討奸

目的
陛下を現人神にお戻りいただく事による、神国日本の復活


今回のクーデター劇のシナリオも彼らが書いた黒幕。
朝定を事件の首謀者として引きずりこみ、発端である研究所の襲撃も彼らも仕業である。
腹心である小野を派遣しているが、御前自らによる陣頭指揮をしないことが不気味である。



3、ローマ聖王庁
動機
ウィザードに頼らず、自らの神による世界の守護。

目的
今回の事件を実験と捉え、同様の事件聖杯等で実現することを企む。
痕跡を残すことを恐れ、資金面でのサポートに徹している。



背景は徐々に判明していくが、それをあざ笑うかのごとく敵の差し手は早く、ロンギヌスの行動は後手後手に回る。
4月20日に開放されると思われた天国が、その効果の一端を発揮し始めるという不測の事態が起きた。
【アンゼロット】:「あの地域(関東八州)の領土、領空、そして一直線上の宇宙空間、時空までもが関東管領の威光の範囲内です。つまりこの宮殿、今ではこの私さえも影響下にあります」
と言わせたほどの威力であった。
全ては地域限定の効果と見くびっていた事と、ロンギヌスが対エミュレーターの戦闘ではエキスパートであるが、現実世界の組織相手に対し諜報体制が整っていない欠点を突かれたことにある。
紋付、袴の姿にされたアンゼロットの怒りは凄まじく、本作戦の指揮をとっていた聖華姫を更迭させる。



天国

上杉家が関東支配のため利用した太刀であり、日本最古の刀の一つ。
何故ならば侍にとって刀は魂そのものでありますから、始まりの太刀は存在自体が侍達にとって権威と畏怖の対象でもあるからである。
上杉家はその点を利用し、歴代管領の意識や知恵を太刀に封印することなく、純粋に支配力と攻撃力のみを追求したという意味では非情の太刀と言える存在に成り果てたのである。

500年以上使用されなかった力を解放したため天国は現在暴走状態であり、儀式で蓄えられたエネルギーを開放しなければチェルノブイリ級災害が招きかねない。
開放の儀式を行えるものは、美冬と春香の二人の巫女のみであったが。
これを行うことは名実ともに関東管領職の復活を意味していた。

歴史上、関東管領の権威を打ち砕いた「川越夜戦」の再現こそが、「天国」暴走を止める唯一の方法。
朝定が死ねば1546年以降から常識が始まり、斗希也が死ねば1546年以前の常識が続く。
いずれかの命が散らぬ限り暴走は止まらない。

天国の姉、「こがらす」は言う。
このときが文字通り、最初で最後のチャンスとなり、小さな奇跡ならば世界危機を救えるであろうと。
【こがらす】:「小さな奇跡で何を望むかは貴女方次第です。何を望むのか、どうする事が一番良いのか私にも判断できません」
【こがらす】:「貴女方は、誰に勝たなければならないのです?  何を守りたいのです?」
【こがらす】:「よくお考えなさい」


御前も事態を見抜き小野、アインを派遣。
一度はアインが放った渾身の一撃がミュートスを葬ったかにみえた。
しかし、みゅーとすが融合されたことで幸い間一髪で回避される。


世界の運命はミュートスを守りきれるか、否かに懸かったのである。




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