�@ＪＲ鳴鐘駅
　市の南部にある、通勤、通学の主要な交通機関となっているＪＲ線の駅。普通、快速電車だけでなく、新幹線も停車する。地上ホームと橋上ホームの並列構造で、改札は橋上駅舎にある。
　駅舎の東側に市庁舎が立っており、周りにはオフィス街が広がる。市庁舎のほか、市民会館や市立図書館なのど、市の施設が多く存在する。
　西側にはショッピングモール鳴鐘や住宅街が広がり、宅地開発も盛んに行なわれている。
　歴史は浅く、高度成長期、ＪＲ香春駅周辺から市の中枢を移動させる計画の一環で開発が行なわれ、計画通りの発展をしている。

�AＪＲ香春駅
　市の中部にある、鳴鐘大社の最寄り駅。停車するのは普通電車だけだが、鳴鐘大社の参拝者や、香春川商店街の買い物客が多く利用している。ＪＲ鳴鐘駅が出来る前は市庁舎の最寄駅。
　地上駅舎で、ホームも地上にある。駅のすぐ側を香春川が流れており、河岸に沿って香春川商店街が存在している。香春川商店街を東に少し歩くと、鳴滝大社が建っている。
　旧市街で、古い商家などが立ち並んでおり、観光地開発を行なう計画が現在進行中。

�B鳴鐘ＩＣ
　市の北部にある、鳴鐘市を南北に縦断する高速道路と、北部を走る国道との交差点にあるインターチェンジとサービスエリア。
　ガソリンスタンドやファミリーレストラン、トラックターミナルがある他、ＩＣの東部には工業団地があり、物流の拠点となっている。

�C鳴鐘大社
　鳴鐘市のほぼ中央に位置し、鳴鐘さんという愛称で市民に愛されている神社。祭神はオオヒルメノムチノカミだが、古来ではもう１柱の神がいたとされる。
　歴史は古く、飛鳥時代には既に現在の位置に建っていたとされている。広い鎮守の森を抱えており、朝や夕方には市民が散歩している姿がよく見られる。
　春と秋に祭礼を執り行い、春の祭礼は特に有名。常駐の神主と巫女を抱えており、女子の多くは１度は鳴鐘さんで助勤巫女をしたがるらしい。

�D玉蝉神社
　鳴鐘市の南東部にある神社。山の中にひっそりと佇んでおり、雰囲気がある。鳴鐘大社とほぼ同じくらいの歴史を持つ。祭神はアマツヒコネノミコト。
　さまざまな木々が植えられた庭園と、夏の奉納神楽で有名。夏の庭園は蝉時雨が響き渡り、せせらぎの音とのコントラストが楽しめる。

�E葛谷綜合医院
　鳴鐘市で一番大きい医院で、緊急病院に指定されている。救急医療センターには数名の総合医が常駐し、各課には腕の立つ専門医が配置されている。
　数年前までは個人医院との対立が激しかったものの、現医院長に代替わりした頃から路線を変更。現在はネットワークで個人医院との連携を強化している。
　各地の病院との交流も盛んで、医療研修も多く受け入れている。最寄り駅はＪＲ鳴鐘駅。

�F葛谷大学（付属中学校・高校）
　葛谷綜合医院が経営媒体の私立大学と、その付属校。医学部以外にも、文学部、理工学部、経済学部を持つ総合大学で、市内の大学生の多くはこの大学へ通う。
　赤レンガ造りのおしゃれな校舎が特徴的で、学食や図書館、喫茶ルームなどが一般に開放されており、お昼時には近くのマダムがお茶をしていたりもする。
　著名人の在学は少ないが、葛谷綜合医院を含めた企業への就職率も高い上に、季節のイベントが多いことから、生徒にも父兄にも人気が高い。
　付属中学校・高校は大学部に並立して建てられており、学食や図書館は大学部と共有されている。

�G鳴鐘市立高校
　ＪＲ香春駅から西へ徒歩１０分の位置にある市立高校。江戸時代の寺子屋が発祥で、開校１４０年の歴史を持つ名門校。
　葛谷大学付属高校とは学業面に置いてライバル関係にあり、何かと比較されることが多い。その影響か進学率は悪くなく、有名大学へ入学する者も多い。
　大正時代に作られた校舎が老朽化してきたため、新校舎に立て直すかどうかで地元住民と市が協議を続けている。

�H香春川
　市内の中央を流れる一級河川。河岸には香春川商店街があり、商店街の利用客が多く訪れる。河岸整備も行き届いており、散歩やジョギングをする人の姿も見られる。
　「環境を大切にした市民生活」を掲げる市長の声の元、河川掃除は徹底的に行なわれている。そのため中流でも川魚が多く生息しており、釣り人が竿を出している光景がよく見られる。
　香春川ダムができる前はよく氾濫を起こした暴れ川であったが、現在は穏やかな流れの川となっている。

�I香春川ダム
　香春川上流にある、治水・利水・発電ダム。上下水用水や灌漑用水に利用されている。暴れ川であった香春川の治水のために作られた経緯を持つ。
　手軽にいける距離にある巨大ダムは観光地としても利用されており、少なくない観光客が訪れる。近年では温泉も発見されたため、さらなる発展が期待されている。
　ダムの上流にある集落は夏場には絶好の避暑地となり、こちらにも多くの観光客や宿泊者が利用をしている。

�J香春川商店街
　香春川沿いに立つ商店街。江戸時代にはその原型があり、高度成長期には廃止の憂き目にあいつつも、現在まで続いている。
　地元密着型で、良い商品を適正価格で販売していると地元住民からは評判。鳴鐘大社の門前街でもあるため、参拝客の利用も多い。
　よくある商店街と違いアーケードはない。店先に休憩所を置いている店が多く、一休みをしている客の姿がよく見られる。

�K喫茶“蔵馬”
　香春川商店街に店舗を構える喫茶店。コーヒーに煩いマスターが出すコーヒーと、可愛いパティシエが作る洋菓子を自慢にしている店。
　商店街のメインストリートから少し離れているため、常連客が多いのが特徴。常連客の紹介で店を知る客が多く、リピーター率も高い。
　長くのんびりしたい顧客のために予約制の個室も用意しており、そちらの利用客も少なからずいる。

�Lショッピングモール鳴鐘
　ＪＲ鳴鐘駅の設営と同時時期にオープンしたショッピングモール。衣服関係のブランドに強い。
　香春川商店街が廃止しかける原因になり、一時期は地域紛争が起こりかけたこともあった。現在は商店街側が営業方針を変更したこともあり平穏。
　ショッピングモールとしては商店街の顧客を取り込みたいと考えているようだが、現在では良い方針が立てられていない模様。

�M鳴鐘工業団地
　鳴鐘市北東部に大きく広がる工業団地の総称。半導体関連の工場や、住宅関連の工場が多くあり、多くのトラックが行き来している。
　市内北部を流れる見神川を水源と利用としており、一時期は工業排水で問題になりかけたこともあったが、企業努力で現在まで問題は起きていない。