●プロローグ：シーン１「短躯の城亭」
・「短躯の一撃亭」
　レッダー：ドワーフの女。宿のマスターでグレンダールの神官戦士。
　ブルーノ：タビットの男。片目に大きな傷跡があり、店の隅で占い師のようなことをしている。ウィザードセージ。
　イエール：グラスランナーの女。依頼や偵察で宿にいることはあまりない。スカウトでグラップラー。
　グリンズ：少年型ルーンフォーク。宿ではコックとウェイターをしている。マギテックシューター。


●プロローグ：シーン２「依頼」
・軍属のＰＣ
　あなたは主人であるハウル＝バルクマンに誘われて「短躯の城亭」に出かけた。
　「短躯の一撃亭」は冒険者の宿のひとつで、ここカシュカーンの貴族や軍属の依頼も受ける、信用の厚い宿だ。
　バルクマン「これは極秘の任務だ」
　霧の街に潜入して工作員と連絡を取って欲しいという命令だ。
　メンバーには蛮族も含まれているらしい、だから守備隊本部ではなく、この宿屋で話をされたのだ。
　この任務に成功すれば、バルクマン直属の騎士見習いへの登用と支度金５０００Ｇが約束される。
　そして、白い貝を加工したブローチを受け取った。
　このブローチを持っている者がメンバーの証であるという。
　その後、港でオルゾゾが船長を務める「三頭黄金竜」号に乗船することを指示され、日時を指定される。
　数日後、あなたは海上の民となった。

・人族と人族に変身できる蛮族のＰＣ
　あなたは「短躯の城亭」に姿を現した。
　この宿屋は、蛮族にも極秘で依頼を斡旋することがあるからだ。
　そして、あなたは宿のグリンズからから声をかけられた。
　政府要人から「霧の街に潜入して工作員と連絡を取って欲しい」という依頼がもたらされたという。
　報酬は、成功報酬で５０００Ｇが約束される。それに、可能であればバルクマンが便宜を図ってくれるだろう。直属の騎士見習いへの登用くらいはしてくれるかもしれない。
　その依頼を受けることに決めたあなたは、白い貝を加工したブローチを受け取った。
　そして、港でオルゾゾが船長を務める「三頭黄金竜」号に乗船することを指示され、日時を指定される。
　数日後、あなたは海上の民となった。

・人族に変身できない蛮族のＰＣ
　あなたはカシュカーンから半日移動した場所にある神殿の遺跡にいた。
　そこには一羽のカラスがとまっており、その足には「通話のピアス」が握られている。
　あなたは通話のピアスを受け取って耳につける。
　使い魔の視覚を通して見ているブルーノの声が聞こえた。
　政府要人から「霧の街に潜入して工作員と連絡を取って欲しい」という依頼がもたらされたという。
　報酬は、成功報酬で５０００Ｇ。悪い話ではない。
　そして、港でオルゾゾが船長を務める「三頭黄金竜」号に乗船することを指示され、日時を指定される。
　数日後、あなたは海上の民となった。


●プロローグ：シーン３「甲板の上」
　ＰＴのみんなは、海賊船「三頭黄金竜」号の甲板にいる。
　船長は"碧鱗の虐殺者"オルゾゾ。
　霧の街の名誉蛮族でもある彼は、物資の補給や交易などでの霧の街への出入りも特別に許可されているのだ。
　ハウル・バルクマンがその船に乗れるように手配をしたのだ。
　霧の街に潜入する方法は多くない。オルゾゾの海賊船は、その数少ない方法のひとつだ。
　あなたたちは、それぞれ知らされた目印を着けた者を探していた。
　ブローチを着けていたものは全部で５人。それがチームのメンバーだった。
　そして、人族と蛮族、二つの相反する種族の共闘が、始まった。